
セミナーや研修会の成功は、「本番だけ」で決まるわけではありません。
むしろ、事前のリハーサルこそが、当日のスムーズな進行を支えるために最も重要と言えます。
「リハーサルの時間も人手も足りない…」と感じる主催者も多いかもしれませんが、短時間でもリハーサルを行うことは、トラブル防止と安心感の両方に効果的です。
本記事では、セミナーのリハーサルを実施する理由から、具体的な進め方や注意点までを実践的にまとめました。
なぜリハーサルを実施するのか?
リハーサルは単なる予行練習ではありません!
「問題の早期発見」と「各スタッフの動き確認」という2つの役割があります。
特にこんな場合はリハーサル必須です。
- 複数の登壇者がいる
- 講話+ワーク+質疑応答など構成が複雑
- 会場設備や配信ツールの扱いに不安がある
- 初めて使う会場や配信形式での開催
機材トラブル、進行の行き違い、講師の遅延…
こうした“ありがちな当日トラブル”を事前に防ぐ手段としてリハーサルは非常に効果的です。
リハーサルの基本的な手順(例:1時間30分程度)
以下は、開催前日または当日朝に実施する現地リハーサルの流れの一例です。
複数の登壇者がいるセミナーで充分な確認を行う場合を想定しております。
① 会場・配信環境の確認(30分)
- 音響(マイクの音出し・音響チェック)
- プロジェクターとスライド表示確認
- Wi-Fiや配信ツール(Zoomなど)の接続チェック
- 会場内の動線や座席配置の再確認
※必ず本番と同じデバイス・同じ接続方法で行うこと!
② 講師・登壇者の導線確認(15分)
- 控室から会場への移動導線
- ステージ・演台・PC設置位置
- 発表の順番・持ち時間・キュー出しのタイミング確認
③ スライド・動画再生のテスト(10分)
- 全登壇者分のスライド表示テスト
- 動画・音声付き資料がある場合の再生確認
- スライド切り替え役(PC操作)の確認
④ タイムラインのシミュレーション(25分)
- 開会〜講話〜ワーク〜閉会までをざっくり流れで再現
- アナウンス、進行コメント、質問受付のタイミングも確認
- 時計を見ながら時間配分を体感
⑤ Q&A・想定トラブルの共有(10分)
- 万が一に備えて、トラブル時の連絡方法を確認
- 途中で止まった時の対応(誰がリードするか)
- 時間が押した/早まった時のリカバリー案
リハーサル時のチェックリスト(例)
チェック項目 | チェック内容 |
---|---|
機材の確認 | マイク・スピーカー・PC・プロジェクター・電源 |
スライド・資料の確認 | ファイル形式/誤字脱字/再生可否 |
時間配分の確認 | 開会~閉会までの目安と実際の進行時間の差 |
会場・控室・動線 | 受付からの案内経路、講師の移動ルート |
配信トラブルの想定 | ネット接続/カメラ・マイクのトラブル対応 |
スタッフの役割分担 | タイムキーパー・受付・誘導・進行サポートなど |
よくあるリハーサル時の失敗とその対策
❌ 講師の時間が合わず、本番ぶっつけに…
▶ 対策:対面の場合は講師のセミナー資料があれば、スライドの投影確認をしておく。
オンラインの場合は、最低限の接続確認だけでも事前に依頼。スライドと進行案は共有しておく。
❌ 会場の音響が違った/使えない機材があった
▶ 対策:会場下見と備品リストの確認は必須。現地機材だけでなく、自前のマイク・スピーカーも持参できると安心。
❌ スライドがうまく動かない
▶ 対策:パワポ・PDF両方のデータを用意。USBやクラウド共有も併用。
オンライン開催の場合のリハーサルポイント
- Zoomやウェビナーのリンク接続チェック(本番URLと同じで実施が理想)
- 画面共有/音声共有/チャットの使用確認
- 録画する場合は事前に設定チェック
- 司会・進行・画面操作役が分かれている場合はリハーサル中に連携を確認
また、「参加者目線でどう映るか?音は聞こえるか?」のチェックも重要です。
「セミナーのお手伝いさん」ができるサポート
私たち「セミナーのお手伝いさん」では、
事前リハーサルの設計・進行サポート・機材チェックの代行も対応可能です。
- 時間がない主催者の代わりに現地入りして下見+設営
- 講師との進行合わせや、音響サポート
- Zoomなどオンライン配信のリハーサルサポートも
リハーサルの時間を“有効な準備”に変えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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まとめ
セミナーのリハーサルは、単なる「確認作業」ではなく、
安心して本番を迎えるための準備そのものです。
機材・進行・人の連携を確認しておくことで、
「予想外のトラブル」にも慌てず対応できるようになります。
限られた時間でも最低限のリハーサルを行うことで、セミナー全体の質と参加者満足度は確実に向上します。セミナー準備・運営を安心して任せたい方は、ぜひ「セミナーのお手伝いさん」へご相談ください。細やかな配慮と現場目線で、あなたのセミナーを支えます🍀