
セミナーを開催しようと思い立ったとき、「まず何から考えればいいの?」と立ち止まってしまう方も多いのではないでしょうか。実は、成功するセミナーには「共通の準備ステップ」があります。その最初の一歩が、**“ゴールの明確化”**です。
この記事では、セミナーを企画する際に最初に考えるべき「ゴール設定の方法」から、開催までに決めておきたい内容を具体的に解説します。講師や主催者の方はもちろん、これから初めてセミナーを開催する方にも役立つ内容になっています。
1. なぜセミナーの「ゴール」が大切なのか?
セミナーのゴールとは、「参加者に何を得てもらいたいか」「主催者として何を達成したいか」という“目的地”のようなものです。
例えば、
- 商品やサービスを購入してもらうきっかけにしたい(販促目的)
- 専門知識を伝えて信頼を得たい(ブランディング目的)
- コミュニティづくりの一歩として開催したい(つながり目的)
など、ゴールは様々です。
この“ゴール”が曖昧なままだと、内容がぼやけてしまい、参加者にとって「結局、何のためのセミナーだったの?」という印象になりかねません。逆に、ゴールが明確なら、構成・資料・告知文・当日の進行まですべてが一本筋の通ったものになります。
2. ゴールの明確化ステップ
では、具体的にどうやって「ゴール」を明確にしていけばいいのでしょうか?以下の3ステップで考えてみましょう。
ステップ①:誰のためのセミナーかを明確にする
まずは**ターゲット(対象者)**を設定します。以下のように具体的に絞りましょう。
- 例)30代の女性フリーランスで、初めてZoomセミナーを開催したい人
- 例)地方で事業をしている経営者仲間に向けて、SNS集客の考え方を伝えたい
ここがぼやけていると、内容も伝え方もブレやすくなります。
ステップ②:参加者に何を持ち帰ってほしいか
次に、「参加者がセミナー終了後にどうなっていてほしいか」を考えます。
- 知識や考え方を得て、「自分でもできそう」と感じてほしい
- 新しい行動(例:SNSでの発信)を始めるきっかけをつかんでほしい
- 自分の課題に気づき、次のアクションに進めるようになってほしい
ここまで明確にしておくと、「伝えるべき内容」や「構成の順番」も自然と見えてきます。
ステップ③:主催者としての目的は何か?
参加者目線とは別に、「自分(主催者)としての目的」も明確にしておきましょう。
- 実績をつくって今後の仕事につなげたい
- 自分の専門性を知ってもらいたい
- 商品・サービスを紹介し、購入や申込につなげたい
この“裏ゴール”を把握しておくと、セミナーの最後にどんな案内をすればいいか、という視点も加わります。
3. 決めておくべき7つの内容
ゴールが明確になったら、次は具体的なセミナー設計に入ります。最低限、以下の7つは事前に決めておきましょう。
① タイトル(仮でもOK)
タイトルは後回しになりがちですが、早い段階で仮決めしておくと構成がブレにくくなります。キャッチーである必要はなく、「誰に、何を伝えるか」が伝わるものでOKです。
② 開催日時・所要時間
ターゲット層が参加しやすい時間帯(平日夜・土日など)を意識します。また、内容に見合った所要時間(例:60分、90分、120分など)を決めておきましょう。
③ 開催方法(対面かオンラインか)
オンライン(Zoomなど)なのか、会場で行うのかで準備物や段取りが大きく変わります。両方検討する場合は、優先順位をつけておきましょう。
④ 参加人数の目安・定員
少人数制でじっくりやりたいのか、大人数でもOKなのか。定員を決めておくと、会場選びやZoomのプラン選定にも役立ちます。
⑤ 参加費(無料 or 有料)
有料にする場合は、価格の根拠(内容の価値や準備にかかるコスト)を明確にしておきましょう。無料でも、次のアクションにつなげる設計があればOKです。
⑥ 申込方法・締切日
Googleフォーム、STORES、Peatixなど、申込受付の手段を決めておきます。また、資料準備や人数把握のために、締切日も設定しておくと◎。
⑦ 集客方法(ざっくりでも)
SNS、メルマガ、紹介、チラシなど、どんな手段で人に伝えるかを想定しておきましょう。ゴールとターゲットが決まっていれば、自然とどこに発信すべきかも見えてきます。
4. まとめ:ゴールを決めることが、セミナー成功の鍵!
セミナーの準備というと、どうしても「資料づくり」や「集客」に目が向きがちですが、最初にやるべきは「ゴールの明確化」です。
- 参加者に何を持ち帰ってほしいか
- 主催者として、どんな結果につなげたいか
この2点を最初にしっかり考えておくだけで、セミナーの内容・構成・告知すべてが一貫性を持ち、結果として“伝わるセミナー”になります。
そして、「1人では大変…」という方は、準備や当日の運営はサポートに頼ってOKです。あなたが本当に伝えたいことに集中できるよう、裏方として全力でお手伝いします!